ギフテッドと発達障害は同じ?違う?

ギフテッドと発達障害は同じ?違う? ギフテッド大人の特徴

 

「発達障害」はだんだんと、認知されてきました。

ギフテッドと発達障害は、表面的に似ているところがいくつかあります。
高すぎる集中力や、こだわりが強いなどなど…。

 
そのせいで、
ギフテッド=発達障害 
と思われるのかもしれません。

しかし、ギフテッド=発達障害ではありません

自分が「発達障害」に当てはまりそうで、当てはまらない
グレーゾーン
だと感じている人の中に、「ギフテッド」の人もいると思います。

 

実際には、「ギフテッド」+「発達障害」の人もいます。
2e という両方の特性を併せ持つ人です。

 

今回は、説明しやすくするために
「ギフテッドの特性のみを持つ人」と「発達障害の人」
に絞って、似ているけど違う
をいくつかお伝えしたいと思います。

 

参考になればと思います。

(※ 今回取り上げる例は、発達障害の一つ自閉症スペクトラムが主になります)

 

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ギフテッドと発達障害の表情は?

表情

面と向かって分かりやすいのは、表情です。
表情から、おおよその違いの判断が出来ると思います。

 

ギフテッドの人の表情

ギフテッドだからと言って、無表情というわけではありません。

 

内面感情が表情にリンクする感覚は持っています。
喜怒哀楽の感情は、持ちすぎている程です。


それに、相手の表情から感情を読み解くこともできます

 

じっくり物事を考えていて、すぐに表情にださないことがあります。
考えすぎて色んな感情が湧いたために、逆に無表情になってしまう
ということも、確かにあります。

 

発達障害の人の表情

(※ 発達障害の一つ自閉症スペクトラムが主になります)
無表情が多いです。
喜怒哀楽があまり表現されない感じです。
相手の表情(困っている、嫌がっている)も、読み取ることが困難です。

 

なかなか目を合わすことがありません。
たとえ目があったとしても、そこから受ける印象は
”私の目を通り越して、後ろの壁を見ている感じ”
です。

 

「真実を見抜こうとする目」とは全然違う印象です。
とにかく、「無」を感じさせる印象です。
そこは、感情表現を併せ持たないからだと思います。

 

非情とか、冷徹とかとは全然違うものです。
そこが、発達障害の誤解されるところだと思います。

 

発達障害ではない定型発達の人は、
「こちら(定型発達)の感情を汲み取れるはずだ」
「この状況なら、こういう感情になるはずだ」
と考えます。

 

つまり、忖度できるでしょという前提ですが、
発達障害の人はその前提がありません

 

感情は内面の問題です。
発達障害の人には、見えない内面は見えないままです。
内面が表情にリンクする感覚が分かりずらいのだと思います。

 

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急な指示変更への対応(臨機応変が求められるとき)

ギフテッドも発達障害を持つ人も、臨機応変が不得意です。
不得意になる過程が違います。

 

表面的には同じように見えます。
しかし、急な変化の場面に遭遇するときの対応に、違いがあります。

 

簡単に言うと、
ストレスパニック
の違いです。

 

ギフテッドの急な指示変更への対応

ギフテッドは集中しすぎて、急な変更はストレスです。

急な指示変更は、集中でフル稼働している脳に、急ブレーキを掛けられた感じになります。
それがストレスになります。

このストレスのため、臨機応変が苦手と感じるのです。

 

ギフテッドは、膨大に取り込んだ情報をフル稼働で処理しています。
高速で車を走らせているようなものです。

急な変更は、高速で走る車を急ブレーキをかけて、方向転換させる感じに似ています。

カーレース

そんな車に乗っていると、体に負担がくるのは想像しやすいと思います。
大きな遠心力(G)がかかる感じです。

 

ギフテッドの脳の中で、大きな負荷がかかる感じ。
ギフテッドはこのような状況で、急な変更に対応しています。

 

 

発達障害の場合の人が、急な指示変更に対応するとき

(※ 発達障害の一つ自閉症スペクトラムが主になります)
とても集中しているのはギフテッドと同じですが、
急な指示変更には、パニックになります。

パニック

古いプログラムのままで、新しい指示を実行しようとして、
上手くいかなくて、パニックになるという感じです。

 

なので、オウム返しのように、何度も変更になった指示を唱えます。
何度も、「変更内容の文言」を自分に言い聞かせるようにです。

 

それは、言葉をそのまま自分の中に取り込む作業です。
与えられた新しいプログラムを
ダウンロード&インストールするのに似ています。

ダウンロード

たまにインストールが上手くいかなくて、フリーズすることもあります 😢

 

変更内容を自分なりの言葉に解釈して、取り込んでいるというより、
ダウンロード&インストールで、言葉をソックリそのまま受け取り実行する。

そうやって発達障害の人は、急な指示変更に対応しようとします。

 

最後に

今回は、シンプルに
「ギフテッド」と「発達障害」で違いを書いてみました。

 

どちらがいいとか、悪いとかはありません。
そこに優劣などありません。

 

ただ、それぞれに見合った「自分自身の取り扱い説明書」があると
楽に生きやすくなるのではないでしょうか?

 

表面的な事実だけで判断するのは、確かに難しいです。
実際に違いを見極めるには、具体的な例がもっと必要だと思います。

 

今後も何か例を見つけたら、書いていきたいと思います。

それでは、
また次回 (^^)/

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