始めに違いの認識をする。大人ギフテッドが社会との折り合いをつけるヒント

始めに違いの認識をする。大人ギフテッドが社会との折り合いをつけるヒント ギフテッド大人と人間関係

こんにちは、樽タサクです。

自分の感覚と、世の中の人の感覚の違いに戸惑うことから、人間関係のわずらわしさを感じたりします。

戸惑うと、自分の経験や知識のなかだけにとどまって理由を考えたりします。

自分の視点でしか考えないので何も解決せず…。

ギフテッドはギフテッドの視点で考えるし、ギフテッド以外の人達は彼等の視点で考える。

そもそもの出発地点や、ベースが違うんだから歩み寄りにくい…。

そんなこと自分では簡単に認識できません。ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/イヤァ~

急に訳も分からず、感覚の違いを他人から批判・指摘されると凹みます。

違うことが「いいこと!」という文化でもないですしね。

それなら最初から違うことを自分で認識できる態勢にしておくのも一つの手です。

自分の中で「違うという認識」が始めにあれば、折り合いをつけるポイントを見つけていけるのではないでしょうか?

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世の中へ繰り出す前に、知っておく違い

ギフテッドにとって参考になると思った話です。

ある有名なジャズピアニストの話。

男性ピアニスト

ある有名なジャズピアニストの友人たちは、とてもエキセントリックな人ばかり

毎晩毎晩、ピアニストの家にあつまっては朝までどんちゃん騒ぎ。

ピアニストの息子にとってはこれが当たり前、日常風景。

小学校入学目前になったある日、ピアニストは息子に対してこう言いました。

「うちは他の家とはだいぶ違う。(普通じゃないよ) だらか学校の先生が言うことと、家でのことに大きな違いがある。先生の言うことが普通のことだから、そのことをよく覚えておけよ(先生の言うことをよく聞くのだよ)」

(確かこんな感じです。 ピアニストがインタビューで言っていたのですが、その映像が探せなかった…山からはじまる名前の方です)

その息子さんはちゃんと育って成人し、普通に社会人となりました。息子さんは父親に向かって、

「おやじが俺の入学前に言ってくれたこと、ちゃんと覚えていて、しっかり違いを認識してうまく生活していたよ。だから勘違いせずにまともに育ったよ(笑)」

息子さんが言っていた、「勘違いをせずにまともに育った」の意味。

「勘違いをせず」違いを冷静に認識したということ。

「まともに育った」家庭環境も含めた自分自身と、世の中との折り合いをうまくつけることができたということ。

ギフテッドには、社会とアジャストしていくときのスタンスをどうとるかが課題だったりする。

自分の過興奮性や能力と周囲との折り合いは難しい。簡単に何もかもオープンなどできませんし…一体どうやっていけば…と思考錯誤。

ジャズピアニストの息子さんは、事前に違いを知っていたことで、特異な環境と一般的な環境の間で自分をうまくアジャストさせた。

違いを事前に知ることで、混乱をなくして折り合いがつけられる。

私にはこれが成功例に思えました。

その成功例を参考にして、ギフテッドの甥が小学校へ上がるときのアドバイスとして使いました。

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ギフテッド甥へのアドバイス

実際は、母親(タサクの妹)にしたアドバイスです。

(自分と周囲との差が大きいことを念頭におきながら説明する)

●小学校というところは出来る人、出来ない人色々いるよ。

●先生は出来ない人に合わせて勉強を進める。だから、いろんな子がいるので周囲をよく観察してみよう。

●(甥の名前)は、たまたまいろんなことに興味をもっているから知っている。ちょっと先に進んでいるだけだから、そこはしっかり覚えておこう。

こんな感じのアドバイスを母親(妹)は息子(タサク甥)にしました。

これだけであとは手放しということはありません。

知的欲求は学校だけでは満たされないので、学校外でその欲求を満たしてあげるというケアは忘れずにしています。

でも、一番のポイントの「違いの認識」を戸惑うことなくできているようです

あー私もそうしてもらいたかった ( ;∀;)

おっ!これはタサクのインナーチャイルドか?思わぬところで自分のインナーチャイルド出現か?

子どもの頃に味わったフラストレーションが、甥への対応で解消され癒される。

人のことをやると、めぐり巡って自分が癒される。キラキラハッピースピリチュアルか~ 
( *´艸`)

話がそれました、もとに戻ります。m(_ _)m

余計な戸惑いがない甥は、学校での自分立ち位置を認識して行動しています。学校での生活に今のところ不具合もなく、年齢相応の楽しみもちゃんと味わっている。(甥の学校でのエピソード

歌い楽しむ子どもたち

甥は周囲の子どもを観察して、自分なりに考察して親と話をしたりもします。

「○○君はとても暴力的だよ。でもそれって、いつもではない。なんか家で色々あるっぽいんだよね~。家でのことでイライラして、学校で暴力ふるうって感じだよ。親が厳しすぎるんだよ。」

小学一年生のときの甥の言葉です。

観察しろとはいったが、そこまで分析するとは…。

違いをしっかり認識して、戸惑うことなく状況把握も行う。

きっと甥は私の何倍も何十倍も楽に良い人生を送れるかもしれない。

私が先に苦しんでいたことがここに活かされた気分。

嬉しい気分と、人身御供になった気分が複雑に絡み合う状態。

私の勝手な感想です。私の気分は、甥には関係ないことですがね。

タサク、ちょいと甥に嫉妬しているのか?

これもインナーチャイルドか Σ( ̄□ ̄lll)

最後に

カウンセリングの効果として、ギフティッド者が自身と自身の対人関係とに安心できるようになり、能力の異なる人々に対してもうっとうしいとか煩わしいとあまり感じることなくかかわることができるようになる。そして、能力に関係なく、人とかかわりをもとうとする意欲が高められる。

「ギフティッド その誤診と重複診断」からの引用

実際にカウンセリングを受けられるチャンスは少ないです。

それでも、自分と似たような体験を見聞きしたり、情報を得たりすることでもカウンセリングの効果はあると思います。

ジャズピアニストの息子さんの話のように、ギフテッドというキーワードがなくても参考になる話があったりします。

もうちょっとアンテナを広げて探してみてください。

意外とあっちこっち転がっていますよ。

それでは
また、次回 ヾ(´∀`)

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