実存的うつに陥りやすいギフテッド

実存的うつに陥りやすいギフテッド ギフテッド大人の悩み

こんにちは、樽タサクです。

 

速読の練習を始めて一番のメリットは、分厚い専門書でも抵抗なく挑戦できること。

 

「何度でも読み返せばいい」
「全部覚えられないのだから、パズルのように埋めていって理解すればいい」

 

そんな感じでお気楽に読めます。

 

自分自身を振り返る時、なんだか分厚い厄介な本を読んでいる感覚になります。

 

何度も何度も分厚い自分という本を読む。

 

何度も読んでいくと、これってこういうことだったの?と理解が進むこともあります。

 

自分で自分にアハ!体験。( ゚д゚)!

 

前置きはこれぐらいにして、今回は実存的うつとその回復するためのポイントについて書いていきます。

 

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実存的うつ

実存的うつは、思考力の高さ、ものごとがどうあるべきかという理想像を思い描く能力、そして、本質的に孤独であるということへの気づきとによって引き起こされる。

ギフティッド その誤診と重複診断 ●心理・医療・教育の現場から

 

やりたいことが多すぎて選べない。どうやって一つに絞ればいいかわからない。

 

知的過興奮性のあるギフテッドのよくある悩みです。色々なものに関心があって、それに対する問題も考える。

 

環境問題、貧困、テロ…とにかく色々と考える。

 

そして、それを解決するためにあれもしなきゃ、これもしなきゃ…あ”---時間がない。

 

どーーーすりゃいいのだーーーーー!!

 

一つに絞ればいいじゃないか?って言われると、

 

「他を捨てることになる…」

 

そして、再び

 

どーーーすりゃいいのだーーーーー!!

 

笑える。もう知能云々とかいうよりギャグ。

 

でも本人にとっては重大なことです。
真剣に向き合っています。それも自分の全エネルギーを注ぎながら。

 

真剣に向き合い過ぎて、完璧さを追い求めて絶望する。

 

周囲の人たちからは、深刻に考え過ぎる・繊細過ぎる・激し過ぎると言われる。
そしてそれを直せとさえ言われる。

 

この過ぎると言われたことに関しては、ギフテッドの特性です。

 

直せるか!ヽ(`Д´)ノ

 

問題に気づいて、真剣に向き合ったからこそ、無視することができない。
あらゆる問題に気づいてしまったら、もう見なかったことにできない。

 

そんなことをすれば、さらなる罪悪感に襲われる。
そんな思いを抱えてしまい、自分の存在にさえ疑問を持ち始める。

 

実存的うつ

 

私も自分の存在への疑問だらけで自分を追い詰めていました。
知的過興奮性でも書いた通り)

 

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回復(治療)へ向けての3つのポイント

実存うつの治療の3つのポイント
(1)自分の思いを理解してくれる人がいるという感覚を得られるようにする。
(2)自分の理想を分かち合えること、独りぼっちではないことがわかるようにする。
(3)人と力を合わせられること、そして、世の中に何らかの影響を与えられることに気づかせる。

ギフティッド その誤診と重複診断 ●心理・医療・教育の現場から

 

今でこそタサクは元気にブログを書いていますが、 振り返ってみると確かに実存的うつだったのかも…。

 

自分自身の回復プロセスを考えると、確かにこの3つに近いものだったと思います。

 

(1)・(2)は孤独からの脱却

(1)自分の思いを理解してくれる人がいるという感覚を得られるようにする。
(2)自分の理想を分かち合えること、独りぼっちではないことがわかるようにする。

 

実際、タサクの身近に理解してくれる人・理想を分かち合える人なんていませんでした。

 

いない代わりにTVはありました。
私は子どもの頃からTVをずっと観ている子でした。

テレビを観る子ども

 

とにかく何でも観ていました。
ニュースもドキュメンタリーもアニメも。

とにかくザッピングして観まくる。

 

朝から夜遅くまで。某公共放送の宗教番組や子育て番組…役立ちました。

 

(小学生時代はほぼネグレクト状態だったことが、逆に良かったのかもしれない)

 

TVの向こうには理解してくれる大人がいるらしい
私の考える事に何かしら回答してくれる人がいるらしい

 

(「いる」ではなく「いるらしい」)

 

それだけでも私にとっては大きな収穫でした。

 

誰かが近くにいる、側にいるだけが孤独からの脱却ではありません。

 

自分と似た状況の人、自分と似た思考の人がいる。
それは時間や空間を超えていてもいい。

 

完全な孤独からの脱却ではないかもしれませんが、それでも糸口になります。

 

物理的には孤独の状況でした。しかしTVを通して別の世界を観たことで、孤独を脱するチャンスがあることを知った。これが私の孤独の脱却きっかけです。

 

(※TVが絶対必要と言っているわけではありません。本でもネットでもいいです)

 

(3)は自分なりに今できること

(3)人と力を合わせられること、そして、世の中に何らかの影響を与えられることに気づかせる

 

あまりにも辛すぎて、外へ出ることもできない。

 

こんな状態でどうやって人と力を合わせられる?
どうやって世の中に何らかの影響を与えられる?

 

無理にでも外へ出ましょうなんて言いません。

 

(元気になった今でも、私はインドア派)

 

それでもやれることはあります。

 

募金

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お金はなくても募金できます。

 

Tポイントで出来ます、それも1ポイントからでもOK!
この気楽さに救われました。

 

yahoo! ネット募金はこちら

 

自分の募金したいところを選べます。

 

(※おススメ記事:引きこもりでも募金

 

単純で小さなことですけれど、こんなことから始めるのも回復への道になると思います。

 

単なる1ポイントですら誰かの助けの源になるらしい。
自己満足でも見えない誰かに賛同して協力しているらしい。

 

ここでも、「らしい」ぐらいの感覚でいいと思います。

 

ちいさなことからコツコツと(by西川きよし) です。

 

最後に

心が弱っているとき、何かに依存しやすくなることもあるはず。

 

そこにつけ込まれる可能性もあるかもしれません。

 

タサク自身はその防御線として、「~らしい」とグレーゾーンのように考えながらいました。

 

どうやら理解してもらっているらしい。
どうやら自分と同じ人がいるらしい。

 

少々距離があると思われますが、自分にとっていいかどうかの判断しづらいときは、グレーゾーンを意図的に作ってあまり追い詰めないようにしました。

 

タサクのブログ「おとなになっても」も、こんなギフテッドもいるらしい…の感じで読んでくださいな。

 

体力&気力が戻れば、それに見合ったそれなりの事ができるようになります。焦らずにいきましょ。

 

それでは
また、次回 ヾ(´∀`)

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